当番世話人挨拶

第47回関東腹腔鏡下胃切除研究会にあたって

当番世話人 利野 靖(国際医療福祉大学熱海病院 消化器センター 外科)image


 この度、第47回関東腹腔鏡下胃切除研究会の当番世話人を拝命いたしました。
国際医療福祉大学熱海病院外科の利野 靖です。本会は私と私の出身大学の
横浜市立大学の外科治療学の教室員とともに学ばせていただいてきた研究会で
あります。伝統ある本研究会のお世話をさせていただくことは大変光栄であり、
緊張しております。私自身は横浜から静岡県熱海市に異動したので第46回の研究会と同様に当番世話人が関東から出ていますが、会場はお茶の水ですので、参加される先生、関係者の方には不便がないと考えております。

 胃癌治療での薬物療法、手術療法の発展は目覚ましく、特に当研究会では手術療法で若手の成長にも大変貢献してきたと考えております。腹腔鏡下手術からロボット支援手術へと変遷しておりますが、ロボットの導入がどこの施設でもスムーズに行われているわけではありません。現に国際医療福祉大学熱海病院ではロボットの導入は未定です。そのような中で、若手は技術認定医取得を目指して努力しております。

 今回の研究会では「腹腔鏡下手術を経験しないうちにロボット手術から胃癌手術を行う若手医師への教育」をテーマとしています。ロボット支援手術での技術認定医取得から、6番郭清、膵上縁郭清、再建術、応用での残胃癌手術について、また、腹腔鏡とロボット支援手術の両面での教育についてなど、幅広くご講演いただく予定です。実際に、腹腔鏡下手術を経験しないうちにロボット手術から胃癌手術を行った経験を、若手医師にご発表いただきたいと考えています。

 胃癌症例の減少が言われておりますが、胃癌手術は消化器手術の基本となるべき手技が網羅されており、胃以外の専門の若手も参加して、手技の向上につなげていただければと考えております。ぜひ多くの先生方の参加を、何卒宜しくお願い致します。


第47回関東腹腔鏡下胃切除研究会
当番世話人 利野 靖
国際医療福祉大学熱海病院 消化器センター 外科