・「「日本一の里山」を巡る」(北摂里山文化保存会)https://expo2025-hyogo-fieldpavilion.jp/program/30●生活様式の変化に伴い、人は里の裏山から燃料や食材を確保する必要がなくなった。一方で、人の手が入らなくなった里山は荒れ、野生動物による農業被害や自然災害などの原因となっている。本プログラムのフィールドである黒川地区は、400年前から茶道における最高級の炭「菊炭」の産地として知られてきたため、現在でも炭焼きが続けられている。原木となるクヌギは、10年経過した時点で伐採すると、茶道に必要なあらゆるサイズの炭が1本の枝から採取できるということで、100年以上にわたり枝の伐採と萌芽を繰り返した結果、台場クヌギと呼ばれる特異な形状となっている。そのような独特な景観のもと、里歩きをし、炭焼き小屋を見学し、お茶席を体験することで、今なお「生きている」里山、本当の日本の原風景に触れ、自然と共生してきた日本人の暮らしを体感していただく。
今回は菊炭を作るための里山の管理のお話のあと、菊炭窯を見学します。
・「猪名川町の里山「今と昔」(観月荘)https://expo2025-hyogo-fieldpavilion.jp/program/187猪名川町は兵庫県と大阪府との県境に位置し、都市近郊でありながら四季を通じて豊かな自然を感じることができるまちである。しかし、都市近郊であっても近年、少子高齢化や人口流出によって人口が減り、農地の耕作放棄地が増えるとともに、里山の維持・管理も困難になってきている。株式会社観月荘は猪名川町南部の差組(さしくみ)で、里山の四季の産物を提供する料理屋として創業しました。時を経て、里山と人との関りが変化していく中で、現在は障がいがある方々と共に農園とカフェを運営し、里山の産物を使ったおいしい食事の提供を通じ、生産者、スタッフ、お客様の生活を豊かにすることにチャレンジしている。本プログラムでは、里山とその産物の今と昔を知ること、楽しむこと、食べることといった体験を通じ、多くの方々が里山の維持管理に関心を寄せ、課題を自分ごととして捉える機会を提供している。
今回は、丘の上のカフェそらりおでの昼食を予定しています。
・「耕作放棄地を再生する取り組み」(猪名川杉生農園)https://expo2025-hyogo-fieldpavilion.jp/program/84大阪の市街地より約1時間半で到着する山あいの自然豊かな場所。ここでは少子高齢化や人口流出によって人口が減り、農地の耕作放棄地が増えてきているとともに、企業の保養施設も計画倒れになるなど、閑散とした地域になりつつあった。
11年前、これまで農業の経験がなかった夫婦が出合ったのが、そのような土地にある笹で覆われた荒廃地であった。二人だけでその土地を買い取り、開墾し、現在では西洋野菜を中心に多種多様な品種を栽培するまでに。本プログラムでは、共働きの夫婦が農家として開墾から現在に至るまでの取組みや考え方を学ぶとともに、農園で採れた野菜を用いて、提携レストランのシェフによる創作料理を楽しむの。また、ニワトコの木で魔法使いの杖を作る、何もせずにのんびりするなど、都市部の喧噪から離れた、その土地がもつ空気感を存分に楽しむことができる。
今回は農園の見学を予定しています。
・「『西谷』で未来の里山体験」(宝塚市西谷地区まちづくり協議会)●「田舎帰り」をコンセプトとした西谷という里山・故郷に帰ってきた体験をお届けします。
今回は、古民家見学とレクチャー(コーヒーブレイク)を予定しています。